レンタルオフィスとは
共有スペース
レンタルオフィスは主に事務を行うスペースをレンタルし、他の事業者と共有した方がいい設備や用品は共同で利用します。
平等に仲良く使用するためのルールも決められていますので、契約前にしっかりと確認しなければあとから困ってしまうかもしれません。
会議室や応接間なんかもみんなで共有することになりますが、ほとんどのレンタルオフィスでは予約制になっており時間ごとに使用料が設定されています。
もしも頻繁に利用するつもりなら毎月の使用料がどれほどになるかを計算し、もしも賃貸オフィスを使ったほうが安くなりそうならそうすべきでしょう。
たまの来客時にのみ使わせて欲しい、つきに数回会議室でミーティングをしたい、位ならさほど気にしなくてもいいですが、
頻度によっては安さが魅力のレンタルオフィスの方が維持費が高くなってしまいます。
また24時間いつでも使えるのか、深夜は閉まってしまうのかも確認しなければなりませんし、他の事業者が多くて予約が思うようにいかないなんてことのないよう、
設備と利用者のバランスがとれているかもチェックしましょう。
明らかにライバルが多すぎて設備を満足に利用できないのならあってもなくても同じですし、競争率が高すぎるようでは考え物です。
共有できる物にはなにがありどんな設備が使えるのかだけではなく、何人でそれを使うことになるのかも重要です。
立地条件
コストを抑えるためにレンタルオフィスを選ぶ起業家も多いですが、金額だけで選ぶと失敗しやすいので注意しましょう。
設備や立地がレンタル料を決める要因になりますが、ちょくちょく来客の予定が入りそうなら立地はしっかり考えなければなりません。
自分が通勤するだけなら自宅に近い場所であれば交通の便があまりよくなくても問題にはなりませんが、
遠方から取引先に足を運んでもらうことがあるのなら不便な立地では相手を疲れさせてしまいます。
公共機関でオフィスまで来る場合はどうなるか、それを考えましょう。
駅からタクシーに乗って30分かかるよう立地にあるレンタルオフィスだと、取引先に来て貰うのも申し訳ない気持ちになってしまいますし、
向こうも「あそこって交通の便が悪いから行きたくないんだよな、他の業者を探そうかな」とライバル社へ流れてしまう可能性も低くはないでしょう。
コストも大切ですが自分や従業員、取引先の方々が利用しやすい立地であることも、会社の繁栄のためには無視することはできないのです。
駅から徒歩で楽々到達できる位置がベストですので、契約前に自分でどんなルートを辿ることになるのか試してみましょう。
基本的に都心部ならアクセスの悪すぎる物件はそう多くはないでしょうが、自分の足で確認することは重要ですね。
空調設備
エアコン完備の建物でもレンタルされた区画がバッチリ快適であるとは限りません。空調設備が少数だと同じフロアでも涼しい場所もあれば寒い場所もあり、
部屋全体でも結構温度にムラが発生してしまうからです。
自分のオフィスなら作業場所を移動したり空調の設定を変更して対処できますが、レンタルオフィスだと与えられたエリアと環境を受け入れるしかありません。
「ちょっと寒いな、送風口からの冷気がボクを直接攻撃しているしこのままじゃ体調を崩してしまうのも時間の問題だ、いやもう時すでに遅しかも。
会社を立ち上げたばかりのこの大切な時期に床に伏せってしまうわけにはいかないのに、そんな事態になったら年を越せないよ。
交渉が上手くいくかはわからないけど管理会社に直訴して改善してもらわないと」とアクションを起こしても、上手く行かないでしょう。
複数の起業がワンフロアで活動しているので、ひとりの顧客の希望を聞いて空調をホイホイといじることはできないのです。
今ある設定がそのまま何年も維持されるでしょうから、契約前に自分の区画が快適かどうか調査をしなければなりません。
作業スペースに座ってみて、寒すぎないか暑過ぎないか、許容範囲内であるかを肌で感じ取ってもしも無理っぽかったら他に空いているスペースはないかを尋ねてみて、
「申し訳ない、そこしか今は空いてないね」と返答されてしまったのなら契約せずに「縁がなかったみたいです、他を当たってみます」と帰ったほうがいいでしょう。